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タバコがお口の健康に与える影響



こんにちは、歯科衛生士の大鹿です

あと2週間くらいで2020年も終わりですね
皆さん今年はどんな年でしたか?

コロナで楽しみにしていた旅行やイベントがなくなってつらい年でしたね
ステイホームが多くてストレスもたまりますよね



今日はタバコが与える健康被害についてお話します


タバコの煙には数千以上もの化学物質が含まれています。

その煙が口の粘膜から吸収されるため、肺ガンだけでなく口腔ガンや咽頭ガンのリスクが
高まり、発がん性物質だけでなく、むし歯や歯周病も引き起こしやすいともいわれています


★歯周病★
タバコの煙に含まれる「ニコチン」は血管を縮ませる一種の毒のようなもので、体を守る
免疫の機能を狂わせたり、体が酸欠・栄養不足状態になります。

血液は、私たちにとって大事な酸素や栄養を全身に運んでくれます。
なのでその血流が悪くなると体の中の老廃物も排出されにくくなり、体全身の免疫力が低下してしまいます。

その結果、お口の中に汚れやばい菌が残っていると歯周病菌が悪さを起こし、それを
撃退してくれる免疫力も低下しているので、歯周病菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。

またタバコを吸う人の歯肉の血管はもろく、歯肉がかたく線維化してしまっているので、
歯肉が炎症していても出血しずらく、歯周病になっていても気づかない場合もあります。


★むし歯★
普段からタバコを吸っている人は、口の中が乾燥しがちです。
タバコの煙がお口の中に充満しているだけでなく唾液腺の機能も低下するため、口腔乾燥の症状が強く現れやすいです。

唾液は食べかすやお口の中の菌を洗い流してくれたり、酸性だったお口の中の状態を中性に戻してくれるなど色々な作用があります。

その作用が低下するのですから、たばこを吸うとむし歯になりやすい環境を作ってしまっているのです。

(むし歯の詳しい話は、前の投稿の「むし歯になる原因って?」をご参照ください。)

また受動喫煙による子供の健康影響の一つにむし歯があります。
多くの研究で、家族に喫煙者がいる子供は、そうでない子供に比べてむし歯になる確率が高いそうです。

タバコの煙に含まれる有害物質が、虫歯菌や唾液、歯質に影響を与えることによりむし歯のリスクが高まるのではないかと言われています。


歯周病菌や虫歯菌は赤ちゃん以外の誰のお口の中にでもいます 

日頃お口の中の状態が安定していても、今のこの世の中のできごとや仕事や環境の変化で
ストレスがたまり、急に免疫力がおちてむし歯や歯周病になったりする方もいますので気をつけましょう。

完全に禁煙できることが一番だとは思いますが、急に禁煙するのもやはりストレスだと思います
しかしタバコを吸うことで体に害を与えるのは間違いないので、少しずつタバコの本数を
減らしていくなどして、少しでも体にとっていいことをしてみて下さい