こんにちは🔅
あだちみなと歯科 歯科衛生士の前川です。
今月は口腔機能低下症についてお話ししたいと思います。
口腔機能低下症とは、加齢や病気、生活習慣などの影響で、口のさまざまな働きが少しずつ衰えていく状態をいいます。
口は「食べる」「話す」「呼吸する」など、生活の質に直結する大事な器官です。その働きには、噛む・飲み込む・唾液を出す・舌を動かす・感覚を感じ取るなど、多くの機能が関わっています。これらのうち複数が低下している場合、「口腔機能低下症」と診断されます。
主な症状やサイン
・硬いものが嚙みにくくなった
・食事中にむせやすい
・口がよく乾く(ドライマウス)
・滑舌が悪くなった
・食欲が落ちた
・顔や口のまわりの筋肉が弱ってきた
診断の流れ
歯医者さんでは、いくつかの検査を組み合わせて診断します。例として、咬合力(噛む力)測定、舌圧測定、唾液分泌量の測定、発音テスト、咀嚼能力テストなどがあります。複数項目で基準を下回ると「口腔機能低下症」と診断されます。
放置すると…
機能低下を放置すると、食事量や栄養摂取量が減り、筋力や体力も衰えて「フレイル(虚弱)」へと進みやすくなります。また誤嚥性肺炎や、全身の健康への悪影響も起こりやすくなります。
予防・改善のポイント
1よく噛む習慣:硬めの食材を取り入れ、咀嚼回数を増やす
2口の筋トレ:パタカラ体操、舌の上下運動、頬のふくらまし運動など
3水分・唾液:こまめな水分補給、ガムなどで唾液分泌促進
4定期的な歯科受診:むし歯や歯周病の予防・治療、義歯調整
5会話や歌:口や舌の運動を自然に行える
口腔機能低下症は「年齢のせいだから仕方ない」と思われがちですが、早めに気づき適切なケアやトレーニングを行えば改善や進行予防が可能です。
当院でも50歳から口腔機能低下症の検査ができますので、気になる方はお気軽にスタッフにご相談ください😀🔅